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60代で小さく豊かに暮らすために
60代で小さく豊かに暮らすためには、日用品は安いものをそろえたほうがよいし、野菜などは、庭にたくさん作って食べきるのが一番と考えます。そういう生活をして、あまりお金が残らず、「豊かな老後」なんて夢のまた夢だと思っています。だから、家にお金があったら、家にお金をかけるより、むしろ家に貯めることにしました。
老後が厳しいからと言って、子どもにお金を残したいなんて微塵も思わない。これから長い人生を自由に幸せに過ごすためにお金を使おうと思う。
それが人生に潤いを与え、人生に感動を与え、いい人生になる。それに、将来の年金なんか当てにならない。いくら貯蓄をして老後を生きても、いい会社に勤め、いいマンションに住み、いい車に乗って、いい着物を着て、いい海外旅行をして、高級食材を食べ、いい絵画なんか買っていては、逆に人生が貧しい老後になってしまう。私は、贅沢は一切しない「下りのエスカレーターの速度で楽しむ人生」にしようと思う。