本読んだのに頭に残ってない!そんなときに読む、読書のための本。

積ん読のまにまに。
本棚をじっと眺めていたら、楽しい気持ちになります。私は、疲れてきたらよく本屋さんに通います。積ん読してしまっている本もありますが、「ああ、この本おもしろかったな」「この本もすごく参考になったなぁ」と、楽しい気持ちになります。一方で、1つ1つの本の内容を活かしきれているだろうか?という疑問も感じます。
好きな本について誰かに紹介してみようと、手にとってパラパラとめくってみても、なんだかうまくできる気がしませんでした。いままで、本の読み方を解説した本や記事を読んでは試行錯誤したこともありましたが、腑に落ちる感じがしないのでヒントを探していました。そんなときみつけたのが、今回紹介する本「読書は1冊のノートにまとめなさい」です。

読書は1冊のノートにまとめなさい - 奥野 宣之 著


積ん読もだけど、本の読みっぱなしもまずいですよね…

著者も本の冒頭で『「読みっぱなし」は読んでいないのと一緒』というテーマで、私が感じていたのと似た心境でいたことを書いています。そして、本で得た知識を知恵に変え財産化するために、1冊のノートを使い本ときちんと向き合う方法を考えて、「インストール・リーディング」法として紹介しています。
まず、その実行方法がとても具体的で驚きました。私も通勤中に本を読むことが多いのですが、無理なく実践できます。電車内では「本を読みながら・線を引く・感想を書き入れる」が難しいですが、この本ではこれらのプロセスをうまく分離して、実行しやすい手順を組み立てています。著者の努力と試行錯誤が伝わってきます。その後、ノートに大事と思った点と自分の考えを整理していき、読書ノートを作ることで本を吸収し知識化を目指します。本書では、自己流のアレンジを推奨しています。読み進めるなかで、自分流にカスタマイズしたい点やたくさんのヒントを得ました。

本の構成

  • 第1章『「ノート」で読書をマネジメント』 インストール・リーティングの全体像を説明しています。
  • 第2章『「探索リスト」 主体的・効率的に本を買う』で本の購入リスト作成して効率的に情報を収集する方法を紹介しています。
  • 第3章『「読書ノート」で本と対話する』 読書ノートの作り方、続く、第4章『ノートを活用して「アウトプット」』では、読書ノートを活用してアウトプットにつなげる方法を説明しています。特に、「ブログに書評を書く」と「情報を組み合わせてアイディアにする」といった話題が参考になりました。
  • 以降、第5章『生活を変化させる「応用読書」』、第6章『インストール「グッズ」』 最後の、グッズ紹介では、インストール・リーディングに役立つであろう、カッターやブックスタンドなどを紹介しています。早速、目玉クリップやマーキング用の色鉛筆を購入して使っています。