オススメ!小論文の参考書でわかりやすい文章を書く秘密練習。

積ん読のまにまに。

「上手な文章を書けるようになりたい」。そんな気持ちから『文章読本』を読むことが多くなりました。ブログを書くことは、他人に自分の文章を読んでもらうことなので、わかりやすい文章を書けるようになることが目標です。日頃から目的意識をもって練習し、書くことを継続していかなくては上手になりません。このような練習の題材として、大学入試の小論文の書き方を解説した本を読んでみました。とても古い本ですが(*-*;)、ページ数は150ページ程度しかなく気軽に読めます(^-^)/

小論文の秘密練習 加藤まさを 著

古い本なので、イメージが無いようですね(*-*;)

本の構成

  • 第1章「小論文・作文入試の実情を知る」・第2章「小論文・作文の答案練習はこうする」

    大学入試における小論文・作文入試の採用状況がレポートされています。かなり古い本なので現在の参考にはなりませんが、意義や分類について知ることが出来ます。

  • 第3章「書く前にこれだけは -- 予備知識」

    小論文を書く前の確認事項をまとめています。辞書の活用は参考になりました。記号や升の使い方、段落の分け方についても説明もあります。簡潔な説明ですが、大事な項目と思います。

  • 第4章「文の基礎を身につける」・第5章「文の細部に注意する」

    「です・ます」調の統一や句読点の打ち方、記号の使い方、漢字とひらがなの使い分け、体言止めに関する注意などの解説があります。特に、体言止めは用いない方が良いとしています。新聞で良く使われますが、忙しい人でも素早く読めるという特殊な用途です。これらの項目は、読みやすさに影響するので、気をつけて使いたいと思います。

  • 第6章「文章の構成を訓練する」・第7章「文を書き始める」

    この2つの章で、文章構成の考え方と例を基にした小論文の書き方を解説しています。構造を単純にすることを薦めており、具体的な方法として「根幹枝葉法」という書き方を説明しています。主張を「幹」、その理由や過程を「枝」、具体例を「葉」、更に掘り下げた意見を「根」として構成を考えていきます。独特の呼び方ですが、「起承転結」に沿った流れです。「起承転結」だと構えてしまいますが、「幹」や「枝」と呼ぶことで重要性や関連がイメージしやすいと思いました。簡単な主張を「幹」として、「幹」「幹+枝」と進みながら小論文を構成していく過程も参考になります。

  • 第8章「図表を読み取る」・第9章「実戦問題を解く」

    図表の読み取りについて注意すべき点、実戦問題として出題テーマ別の小論文の書き方など説明しています。テーマは、健康・進路・科学技術・国際化・人生と幅広く、問題の分析や解答例が参考になります。

こんなところがオススメ!

大学入試の本を選んだのには理由があります。

型が決まっているので雛形として応用しやすいと思ったことです。小論文の書き方には、「起承転結」や「序論・本論・結論」といった基本的な流れがあります。型に沿うことで流れを整理しながら書くことは、筋道を立てて考える練習になります。

わかりやすい文章を書くという点について最小限の技術を学べるという点です。入試では時間内に小論文を仕上げないといけません。文章の構成をじっくり考えている時間はないので、手早く仕上げていく必要があります。このような視点からの学びは、限られた時間で取り組む文章を書く練習に適していると感じました。

最近は、ブログなどで情報発信する人も多いと思います。参考にされてみてはいかがでしょうか(^-^)/