『日本人はなぜ「情報オンチ」なのか?』という言葉に、ドキドキする人にオススメの本。

積ん読のまにまに。

社会の変化を目の前にして、「これまでと同じでよいか?」と、日々悶々とする者です。新しい情報や良さそうな情報を追っかけまわし、結局は疲れたように感じてしまうこともしばしばです。そんな中で出会った、「情報を読む技術」という本を紹介します。

将来、インターネットを利用する人は増加し、使う必要性が増すのは、周知の事実です。情報をうまく活用できるかどうかということは、いまよりも、もっと重要なことになるかもしれません。

情報を読む技術 - 中西 輝政 著

さて、本の紹介です。題名を見て、IT関連の本かと思いましたが、違いました。もっと大切な、私達が日常的に接する「情報」について考える本です。情報を「どのように理解し、どう活かしていくか」という点について、ヒントを得られると思います。

本の構成

  • 1章「情報を知る」

    情報というものの正体を説明しています。情報がどのように生まれるかという点とプロファイリングに注目しました。

  • 2章「情報を読む」

    私にとって特に参考になった章です。全会一致の意見の問題視というような意外な学びや、自分が情報をどのように受け取りやすいかという点についての気づきが得られました。

  • 3章「情報を使う」

    私達がどのようなことに価値を見出し、情報を使おうとしているのかを考えさせられました。お気に入りは、章が始まってすぐ出てくる「情報にお金をかけるという意識」の話です。思い当たる節があって、読み返すたびに考えこみます。

  • 4章「情報を活かす」

    たくさんマーキングしながら読みました。吉田松陰が例にでてくる、枠を一歩踏み出して情報をみる考えが、特に印象的でした。

感想

著者は国際政治学などを専門とされていた方で、情報を読み解くための事例として、たくさんの政治的な活動やその歴史などが紹介されています。時代もいろいろ出てきますが、だからこそ、情報社会と言われだした以前・以降も、情報について正しく考えることは大切なことだと思いました。

現在、私達のまわりに情報は溢れていますが、目に見えないものに対する対応は様々で格差が生じやすいようです。「情報とはなにか、どう読み、どう活かすか」ということを、「技術」というタイトルで纏めた本書は、様々な場面で活用できそうです(^-^)/


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